SEO担当の瀬尾です。
ちょっと驚きました。
Googleが先週、SSL化されているサイトをSEOにおいてプラス評価すると発表しました。今年初めにこうした方針であることは明らかになっていたものの、(いま考えると)なぜか、それほど気に留めていませんでした。
確かに、安全にサイトを閲覧できるという意味ではユーザーの側に立った考え方ではあります。しかし、サイト運営者にとって、今のSSLの導入費用は軽視できないレベルにあることは事実です。膨大なページ数の巨大サイトでは、SSL導入に伴う作業コストも小さくないでしょう。
GoogleではSEOのアルゴリズムにおけるSSLサイト優遇の影響は「全体の1%未満」と軽微であることを強調しています。とはいえ、今後、SSL化されたサイトに対するSEO上の優遇の度合いが高まっていくことは間違いありません。実際、Googleは「セキュリティは最優先事項」「これから長い期間をかけて強化しいく」ともコメントしています。いつになるかはわかりませんが、『ウェブサイトはHTTPSが当たり前』という時代が来る可能性は高いと思います。
その一方で、SSLが浸透すれば、(SSLを提供する)業者間の競争が進み、導入費用の相場は現在より下がるでしょう。サイトのSSL化をサポートする新たなサービスや技術が登場するかもしれません。勝手な想像でアレコレ語るは差し控えますが、個人的には焦って今すぐSSL化を進める必要はあまりないと考えています。GoogleがSSL化に向けた流れを主導しつつ、SSLをめぐる現場の状況は実態に沿った所に落ち着くのではないかという気がします。ちょっと楽観的過ぎるかもしれませんが……